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身近なクスリの効くしくみ-薬理学はじめの一歩

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¥1,659
風邪薬、頭痛薬など薬の種類は多々ありますが、それらはいったいどのように身体に作用しているのでしょうか? 本書では、薬の効くしくみについての基本的な考え方を薬理学に沿って概説します。

本の説明

内容紹介
 風邪薬、頭痛薬など薬の種類は多々ありますが、それらはいったいどのように身体に作用しているのでしょうか? 本書では、薬の効くしくみについての基本的な考え方を薬理学に沿って概説します。これまでに医薬品についての専門知識に触れていない読者が、正常な身体の機能や病気のメカニズム、薬の作用を元にして「クスリはリスク」でもあることを理解し、身の回りにある医薬品についてどういうものを自分の身体に入れているのか、ある程度の判断ができるような知識を得られるよう、やさしく解説していきます。
内容(「BOOK」データベースより)
 頭が痛いとき、おなかが痛いとき、かぜをひいたとき、私たちは何気なくクスリをのんだりしていますが、いったいどんなクスリをのんでいるのか、考えたことはありますか?そのとき、身体のなかでは何がおこっているのでしょうか?クスリのこと、身体のことをもっと知りたいあなたへ。

amazonカスタマーレビューより

クスリがどうして体に効くのかを、たくさんの文字と図で解説してます。
途中化学構造式がこれでもかと出てきますが、おそらく理系の人のために載せているのかと。

文面は、わかりやすくクスリの知識がなくても理解できます。
専門用語もたくさん出てきますが、ところどころ脚注に解説がありグッドです。

クスリの数はごまんとありますが、この本ではよく使う風邪薬・頭痛・胃薬・アレルギーに的を絞っています。
個人的には、高血圧や睡眠薬なども解説して欲しかった。

by アーカー

語り口調がとっても親しみやすいので、肩の力を抜いて読めるのに、知らず知らずのうちに専門知識まですんなり読めてしまう不思議な本。
いたるところにいろいろな工夫がされていて、専門家にも満足いく内容がありつつ、かつ一般の人にも無理なくやさしく読める、なるほど~な一冊でした。
薬のテーマごとに、最後に構造式がわわわっとついていて、化学記号が好きな人はそこでどっぷりひたれるし、きらいな人はさっと飛ばして次のテーマへ。うーん。よくできている。
索引も、専門書にありがちな、英語と日本語がわかれていたりとかいうややこしいことはなく、ひとつにまとまっていて便利。挿絵も親しみやすい感じでGood!
作者の方の人柄が出ているんだろうな~と思いました。
薬学に興味のある若い人には最適ですし、ご年配の方でも問題なく読めると思います。薬について知っておきたいことが凝縮されている、これまでになかった類の本じゃないかな。

by くまりん

第1.2章で薬についての基礎知識を解説。
第3章以降各章では「痛み」「頭痛」「腹痛」「アレルギー」「風邪」について、まず症状の起こる機序を説明し、
その後にさまざまな薬が機序のどこをターゲットとしているのかを平易な文章で解説しており
普通に読み進めるだけで段階的に理解できる構成になっています(わかりやすい)。

自分が昔薬理学の勉強をしていたときにこのようなわかりやすい本があったらと思いながら読みました。
難しくなりがちな本文の内容も挿絵が理解を助けてくれて、よくできているなと感心しました。

また3章以降では、病院などで処方される薬を作用機序別に分類して一般名と商品名で掲載しているので
普段自分が飲んでいる薬がどのようなタイプの薬なのか調べることができ、
ものによっては、本文から飲み方の注意点などもわかるようになっています。

薬理学を勉強中の人にはもちろんお勧めですし、
一般の方も、薬についての知識と同時に病気の基礎知識も得られるので、
自分が受けている治療についてより理解が深められると思います。

by スラリン