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バイオニュース
再生医療向け培養細胞の品質管理技術の開発 画像診断による定量的品質予測

 名古屋大学の加藤竜司准教授と株式会社ニコン等の研究チームの研究成果。従来、ヒト間葉系幹細胞の分化度は、染色するなど細胞を破壊する方法でしか数値化ができなかった。そこで、培養細胞の顕微鏡画像をコンピュータ解析するだけで、定量的な評価と事前予測を可能にする技術を開発した。

 これにより、骨再生治療の分野で約2~3週間かけて行う分化培養の成功率を日々の細胞画像の情報から高い精度で予測することが可能となるそうだ。

 また、医師の多大な労力と時間を投じて準備する必要があった治療用細胞の品質管理が、画像撮影だけで自動化でき、再生治療の効果が最大化する最適な治療日の設定が可能となるとしている。

 出典[NEDO]