「ユーキャン」の資格挑戦プロジェクトのCMに出演していたタレントのローラさんが、見事「食生活アドバイザー」の検定試験に合格しました。ここでは、気になる合格率や勉強法、どのようなフィールドで活用できるかなどをまとめます。
3日に東京都内で開催された「合否発表会」。ローラさんは「実はとっても大変だったの。すっごい不安だったんだけど、いいこといっぱい学べたし、合格して本当によかった。みんなありがとう」と興奮した様子だったそうです。
『食生活アドバイザー®検定』は、一般社団法人FLAネットワーク協会が実施する「食」に関する資格です。1999年に開始された女性に人気の民間の資格検定試験です。
食生活アドバイザーは、広い視野に立って食生活をトータルにとらえ、健康な生活を送るための提案ができる「食生活全般のスペシャリスト」です。
どんなフィールドで活躍できるのか
「食」に関わる生活全般に関する知識をもつ食生活アドバイザーは、たとえば食品メーカーや飲食店のほか、学校や家庭、病院、介護や病院などの医療現場でも知識を役立てることができるという。
たとえばスーパーやデパートなどでは、食材の説明や美味しく食べてもらうための提案など、お客さんに対してアドバイスをすることができます。
飲食店では、食材の調達やメニュー提案、衛生管理などの助言に知識を役立てます。
また、医療現場では症状別の食事や生活指導などの健康管理をベースに、食事を美味しく提供するための雰囲気づくりを実践するとのこと。
さらに学校などの教育現場では「食育」全般の指導に役立ち、家庭でも的確な食材選びや家族の健康管理など、豊かな食生活に活用できるという。
食生活アドバイザーになるには
食生活アドバイザー検定試験には受験資格はとくにありません。誰でも受験することができます。札幌から福岡まで、今のところ受験会場は全国に14カ所あるようです。
気になる合格率は?
検定試験は年に2回(7月と11月)実施されています。難易度に応じて3級と2級があり、併願もできるとのこと。
気になる合格率ですが、おおむね3級が65%、2級が35%になっています。
問題内容は?
試験問題は、食に関連した幅広い内容になっているために書籍や講座で学習しなければかなり難しいのではないでしょうか。
3級では、栄養や運動など健康管理の基礎問題から、食習慣やマナーなどの問題、食品の期限や原産地表示など、あるいはリサイクルや環境問題、そして流通など食業界についてなど、内容は多岐にわたります。
また、2級は3級の知識にプラスして「食ビジネス」の視点も要求されるそうですので、より実践的な内容になっているようです。3級は選択問題のみですが、2級には記述式の問題もあります。
いきなり2級を受験することもできますが、自信がなければ3級から、あるいは併願して両方受けるのも手かも知れません。
ちなみに、試験内容はこのような問題になっています。
「ミネラル」に関する記述で、もっとも不適当なものを選びなさい
1.無機質と呼ばれ、人間のカラダを形成する酸素・炭素・水素・窒素以外の体内で合成されない人間にとって必須の元素である
2.ミネラルは、普段の食事で必要量のほとんどを摂取できるものの、ナトリウムが現代人にとってもっとも不足しがちといわれている
3.歯や骨、筋肉、血、神経、臓器などの構成成分となる
4.体内での化学反応を活性化させる酵素の働きを助ける
5.血液や体液のpHや浸透圧を正常に保ち、神経や筋肉に刺激を与える働きをする
(模擬問題3級)
運動後の肉体疲労回復の記述で、不適当なものを選びなさい。該当するものがない場合には、6を選びなさい
1.特にビタミン類を多く摂り、カルシウム・鉄分・塩分等々も摂取すると良い
2.温浴療法は、循環機能を高め、疲労回復を早める効果がある
3.疲労回復を促進するため、軽い全身運動を行ったほうが良い
4.疲労回復に最も早く良い手段は、寝ることである
5.血中乳酸等の疲労物質は、軽い整理運動等で除去が早められる
6.該当なし
(模擬問題2級)
欠陥商品の被害から消費者を守る製造物責任法のことをなんというか、アルファベット2文字で答えなさい
(模擬問題2級)
「食生活アドバイザー検定」のページ
参考:マイナビニュース/FLAネットワーク協会【こちらの記事も】