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子どもたちが楽しく食事ができるハイテク食事トレー「Yumit」を開発中

ゲーミフィケーション食器

 医食同源という言葉があるように、バランスの取れた食事を毎日しっかり食べることは健康の基本です。子どもたちの食べ物の好き嫌いを解決する、ちょっと変わった「食事用トレー」が考案されています。アルゼンチンの企業が開発したゲームを取り入れたトレー「Yumit」には、子どもが積極的に食事をするためのアイデアが詰まっています。




 アルゼンチンの企業「Wunderman」が開発したハイテクな食事用トレー「Yumit」は、子どもたちにご飯を残さず食べてもらうための機能が搭載されています。

Yumit

パワーチャージを光で表現

 Yumitには、マルチカラーのLEDライトが円を描くように搭載されています。お皿に盛りつけられた食事を食べるほと、LEDライトは白から緑へと変化することで、食事によるエネルギーチャージが楽しく確認できるようになっています。

食事状況のデータを計測

 トレーには計量器が組み込まれており、子どもが食べるごとにリアルタイムで重さが計測されます。食事にかかる時間や食べた全体量のほか、一口にかかる時間などもデータとして把握することができるという。データはBluetooth経由でアプリに送信されます。

ゲームと連動して食事を楽しくさせる

 早く食べるように単にしかりつけるのはもちろんのこと、食事の大切さを説いたとしても、なかなか子どもたちは積極的に食べてはくれません。しかし、ゲームと結びつけて「ご褒美」を与える方法は、子どもたちに対してはとても良いアイデアです。

 Yumitは、子どもたちが実際に食べた熱量を仮想エネルギーに換算します。そしてこの仮想エネルギーを消費して遊ぶゲームを、Wundermanのチームは開発したという。

 逆に、子どもが野菜を食べない場合には「ペナルティ」が課せられてゲームで遊べない仕組みも考えたそうですが、やはり「ご褒美」が与えられる仕組みのほうが子どもの反応はずっと良かったそうです。とても興味深いですね。

 Yumitはまだ試作段階とのことですが、将来的にはクラウドファンディングで資金を集めて製品化する予定だとか。なかなか楽しそうなハイテク食事用トレーですね。

(via WIRED