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「攻撃的な態度」だけでテストステロンが分泌される

攻撃的なセリフ

男性ホルモンの一種である「テストステロン」は攻撃的な行動と関連があるとされています。ところが、逆に攻撃的な行動をとると「分泌が促される」という研究結果が報告されています。




テストステロンは性ホルモンとして男性の二次性徴などにも関係するホルモンのため、男性ホルモンとして知られています。しかし、このホルモンは量は少ないですが女性でも分泌されており、最近の研究では女性の健康などでも重要な役割を果たしていることが明らかになっています。

俳優を使ったテストステロンの実験

ミシガン大学アナーバー校の研究グループが、少し角度の違った研究を行っています。「男性らしい」「女性らしい」といった行動がテストステロンの分泌量に影響を与えるのではないかという研究です。

研究グループは、俳優たちを集めてある実験を行いました。それは、非常に「攻撃的な人物」を演じることでテストステロンの分泌量がどのように変化するかを調べるものでした。パラハラまがいの攻撃的な説教を部下に一方的にする上司の役です。

…で、1カ月ばかり前だったっけ? お前の仕事ぶりのことで話したよな。オレはお前の改善点、細かくフィードバックしてやったよな? あのミーティング、忘れてないか?

…やらなきゃいけない仕事はもっとちゃんと押さえておけって言ったはずだよな。オレは…

おい待て、最後まで言わせろ。

(以下略)

読むだけで気分が悪くなるような脚本ですが、俳優たちがこの役を演じた後で唾液に含まれるテストステロンの量を測定したところ、男性でも女性でもテストステロン濃度が高くなることがわかりました。

つまり、テストステロン濃度は「力を振りかざすような攻撃的な態度」をとることで高くなるということです。たとえ「演技」だけであっても。

そういえば、面白いことがなくても「笑うフリ」をするだけドーパミンが分泌されるとも言われています。案外、「形から入る」だけで人間の身体は反応するものなのかも知れません。

(via Gizmodo

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