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「健康食品」を安全に摂取するために知るべき知識を食品安全委員会が公表

健康食品

健康増進や病気の予防でいわゆる「健康食品」を摂取している人はとても多く、国民の半数が利用しているという調査もあります。しかし健康食品は万能薬であるはずもなく、それどころか健康を害することもあります。内閣府の食品安全委員会が健康食品について知っておくべき「19のメッセージ」を公表しています。

「○○の健康のための××」といったキャッチフレーズとともに、多種多様な成分を添加したいわゆる「健康食品」が数多く売られていますが、「これさえ摂れば、元気で長生きできる」という万能な薬や食品はありません。それどころか摂取のしかたを間違えば健康を害するリスクもあります。

しかし現実には、健康食品のリスクについての情報が十分に得られないまま効果への期待だけを大きくしやすい状態に置かれているといいます。

そこで、食品安全委員会では専門家によるワーキンググループを立ち上げて「健康食品の安全性」について検討し、報告書をまとめました。また、その中から抜粋して19項目のメッセージをまとめています。

さらにその中で知るべき内容のエッセンスがまとめられていますので、ご紹介します。健康食品については、十分な科学的研究がされず、安全性や有効性が確立していないものも多いのが現状です。「健康食品を利用するかどうかはあなたの判断次第です。信頼のできる情報を基に、あなた自身の健康に役立つ選択をしてください」としています。

「食品」であっても安全とは限りません。

・健康被害のリスクはあらゆる食品にあります。身近な「健康食品」にも健康被害が報告されています。
・「天然」「ナチュラル」「自然」のものが、安全であるとは限りません。これは食品全般に言えることです。
・栄養素や食品についての評価は、食生活の変化や科学の進展などにより変わることがあります。健康に良いとされていた成分や食品が、その後、別の面から健康を害するとわかることも少なくありません。

多量に摂ると健康を害するリスクが高まります。

・錠剤・カプセル・粉末・顆粒の形態のサプリメントは、通常の食品よりも容易に多量を摂ってしまいやすいので注意が必要です。

ビタミン・ミネラルをサプリメントで摂ると過剰摂取のリスクがあります。

・現在の日本では、通常の食事をしていればビタミン・ミネラルの欠乏症が問題となることはまれであり、ビタミン・ミネラルをサプリメントで補給する必要性を示すデータは今のところありません。健全な食生活が健康の基本です。
・むしろサプリメントからの摂り過ぎが健康被害を起こすことがあります。特にセレン、鉄、ビタミンA、ビタミンDには要注意です。

「健康食品」は医薬品ではありません。品質の管理は製造者任せです。

・病気を治すものではないので、自己判断で医薬品から換えることは危険です。
・品質が不均一、表示通りの成分が入っていない、成分が溶けないなど、問題ある製品もあります。成分量が表示より多かったために健康被害を起こした例があります。

誰かにとって良い「健康食品」があなたにとっても良いとは限りません。

・摂取する人の状態や摂取量・摂取期間によって、安全性や効果も変わります。
・限られた条件での試験、動物や細胞を用いた実験のみでは効果の科学的な根拠にはなりません。口コミや体験談、販売広告などの情報を鵜呑みにせず、信頼のできる情報をもとに、今の自分とって、本当に安全なのか、役立つのかを考えてください。

(via 食品安全委員会

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