貼るだけで痛みをやわらげてくれる「パッチ」が開発されたそうです。このパッチが画期的なのは、痛みに効果のある薬剤成分を12時間も安定して皮膚に届けてくれるところです。
痛みを緩和してくれる薬剤としては、風邪薬や生理痛、頭痛などで一般的に使われる「イブプロフェン」が有名です。非ステロイド系の安全な鎮痛・抗炎症薬ですが、飲んでから効果が現れるまでの時間は1~2時間かかり、そしてその効果の持続時間は平均で7時間だという。
イブプロフェン血漿中濃度(ミナカラ)
一方、このイブプロフェン・パッチは直接痛みのある患部に貼ることで、有効成分を皮膚に届けてくれます。さらに、特殊なポリマーを使ったジェルから徐々に成分を放出するため、12時間も継続して安定的に薬剤を投与することが可能です。
皮膚への密着がよい一方で、剥がすのも簡単だとのこと。使用感もよい画期的な鎮痛パッチになりそうですね。実際に市場に出るまでにはあと2年程度かかるとのことです。