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異性にモテる遺伝子タイプが実験で明らかに?俺様男には吉報か?

バイオテクノロジーの発展によって個人の遺伝子を簡単に調べることができるようになってきました。もし、自分のもっている遺伝子が異性にモテるタイプかわかるとしたら、知りたいと思いますか?




外見や性格、知能などさまざまな性質に遺伝子が影響を及ぼしていることは、すでに疑いようのない事実となっています。しかし「異性にモテるかどうか」までもが遺伝子で決まっているなんて、ちょっと夢も希望もなくなってしまう気がします。というか、そもそも関係あるのでしょうか。

パーティーを使った「とある」実験

米カリフォルニア大学の研究グループが、遺伝子と異性に対する魅力に関する実験を行いました。

研究グループは、262人のアジア系アフリカ人が参加する、とある出会い系パーティーでの成功率を調べました。

参加者たちは、まず3分間というとても短いデートをします。そして、「2回目のデートに行きたいかどうか」「相手を魅力的に感じたか」といったアンケートに回答して、異性に対する魅力度を調べました。

アンケート結果と遺伝子型を比較することで、ある相関関係がわかりました。男性と女性それぞれで魅力的とされる特徴が真逆となっているのが興味深いです。

異性にモテる遺伝子とは?

女性からモテた男性は「1438A/G多型」というタイプ。セロトニンを阻害して、社会的優位性とリーダーシップを発揮する遺伝子をもつとのこと。いわゆる「男らしい」とされるタイプでしょうか。言い方をかえると「オレ様」タイプですね。

一方、男性からモテた女性は「A118G多型」というタイプで、社会的な人間関係に関連する遺伝子をもつという。こちらも、いわゆる「女性らしい」とされる、どちらかというと従順な性格になります。

異論は多々あるでしょう

異論は多々あると思います。参加者は「アジア系アフリカ人」とのことですが、結果を聞くと昭和時代の日本人が好みそうな男性像と女性像に近い気がします。

しかしどうでしょうか。とにかく上に立ちたい俺様タイプの男性像や、男性を立てるだけの従順な女性像は、最近ではむしろ敬遠される傾向があるようにも感じるのですが、いかがでしょうか。