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研究者が作り上げた微生物のリアル「パックマン」の動画が話題になっている

迷路内でモンスターたちの追跡をパックマンがかわすゲーム「パックマン(Pac-Man)」のリアルな世界を、ノルウェーの研究者たちが作り上げました。動画が公開されているので見てみましょう。




研究者らが作り上げたパックマンの世界は、1ミリという極小な迷路で作りました。

この迷路でパックマンとして登場するのは単細胞生物の「繊毛虫」。そして、パックマンを襲い続けるモンスターとして迷路に入れられたのは、多細胞生物で体の大きなワムシ類と呼ばれる「輪形動物」です。

ゲームではなく、リアルな世界でパックマンとモンスターがどのような行動を取るのかを、実際に顕微鏡で観察しています。

リアルパックマンでは、ゲームのようにパックマンが「パワーエサ」を食べてモンスターが「イジケ」モードになることもありませんし、「ワープトンネル」もありません。ひたすら、2種類の微生物が迷路の中を走り回ります。

なぜこのような迷路を作り上げたのか。それは、シャーレの上のような障害物が何もない非現実的な世界ではなく、障害物や捕食者がいる、より現実的な世界で微生物がどのように反応して動くのかを観察するためだとか。

遊んでいるわけではなく、真面目に研究しているわけですね。