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1日5杯以上のコーヒーは要注意!無理なく「禁コーヒー」するための5つの方法

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最近はコーヒーが体によいとする研究がいくつも報告されています。例えば心臓病や脳卒中などの死亡リスクが低下するとか、勃起不全に改善効果がある、死亡率が低下するといった分析結果がいくつも報告されています。




しかしその一方で、コーヒーは飲み過ぎると体に悪影響を及ぼすとの報告もあります。そこで、ここでは「コーヒーをやめるための5つの方法」をご紹介します。

コーヒーには多種多様な成分が含まれており、一説によると1万種類もの化合物が含まれているとされています。そのなかで、コーヒーの飲み過ぎで問題になるのは、皆さんご存じの「カフェイン」です。

カフェインには依存性があるそうですが、果たして1日にどの程度飲んでいたら「コーヒー中毒」とされるのでしょうか。

個人差もあるため誰にでも当てはまる量は定義できませんが、おおむね、1日のカフェイン摂取量が250ミリグラムを超えると体に悪影響が出始めることが知られています。

コーヒーカップ1杯分(140ミリリットル)あたりのカフェイン量は、だいたい70ミリグラム程度とされていますから、1日に飲んでもよいコーヒーはせいぜい4杯程度といったところでしょうか。

コーヒーが健康によい影響を与えるとする研究報告でも、1杯よりは2杯、2杯よりは3杯の方が効果があるとするものの、5杯を超えると悪影響に転じるといったものが複数あります。

しかし、コーヒーを飲む行為が日常の習慣になっており、合計するとかなりの量になってしまっている人も多いと思います。朝起きてからの1杯。出勤して仕事を開始してから1杯。昼食後に1杯。休憩中に1杯。それだけで、すでに1日の上限である4杯に達してしまいます。

コーヒーには良い効果があると同時に、飲み過ぎるとイライラしたり不安を感じたりする効果もあります。また、腎臓に負担をかけて疲れやすくもなります。さらには食道や消化器官の炎症を引き起こすこともあります。コーヒーを飲むと胃痛がする人は要注意ですね。

すでに消化器系などに違和感を感じている人はもちろんのこと、一日に5杯以上も日常的に飲んでいる人は減らした方がよいかも知れません。しかし、カフェインの依存性によるためか、コーヒー好きの人にとっては「減コーヒー」「禁コーヒー」はタバコと同様にけっこう大変なものです。

ではどのようにすれば、コーヒーの量を減らしたり、あるいはやめることができるのでしょうか。ここではタバコなどにも適用できる5つの方法をまとめます。

コーヒーをやめる理由を明確に

コーヒーに限らずどんなことでも言えることですが、ただ漠然としていては、悪習慣は絶ち切ることができません。

例えば、消化器官の調子をよくしたいとか、睡眠の質を向上させたいとか、イライラをなくしたいとか、自分がコーヒーをやめる理由を明確にしておくことは、まず始めにすべきことです。

いきなりやめるのではなく、少しずつ減らしていく

禁煙でも同じことが言えますが、コーヒーの場合であってもいきなり断ってしまうことは最善の方法ではありません。元気が出なくなったり、倦怠感や頭痛に悩まされることもあります。

まずは、少しずつ減らしていくことが最善です。1日に飲む回数を減らすほか、少しずつ薄めのコーヒーにしていくのもよい方法ですね。また、最近ではカフェイン抜きのコーヒー(デカフェ)もありますから、少しずつデカフェに変えていくのも一つのやり方です。

コーヒー以外の飲み物に変える

コーヒーが習慣化している人の中には、実はコーヒーが飲みたいというよりも「コーヒーを飲む行為」が習慣になっている人も多いと思います。

習慣というものは、なかなか変えられないものです。

そんなときは、コーヒーではなくて例えば紅茶や緑茶にしてみたりと、何か別の飲み物に変えていくのも一つの手段になります。

コーヒーはやめても休憩はとる

例えば仕事中のコーヒーなどは、コーヒーを飲むのが休憩代わりになっている人も多いと思います。そのため、コーヒーをやめたとしても、「コーヒーブレイク」は必要です。

代わりにきちんと小休止を取って、体や頭を休ませる時間をもうけることは大事です。

禁コーヒーで襲ってくる不安は一時的である

すでにコーヒー中毒になっている場合は、コーヒーを飲まなくなると不安な気分になることもあります。しかしこれは一時的なもので、慣れれば不安は解消されるということを押さえておきます。

タバコなどでも同様なことですが、いわゆる「禁断症状」が出てきてまた始めてしまうことが、失敗の最も多い原因です。

しかし、このような症状は一時的なもので、しばらくすれば解消されることがわかっていれば、耐えられるものです。


もちろんコーヒーにはからだに良い面もたくさんあります。すべてが悪いわけではありません。しかし何事もそうですが、過ぎると悪影響のほうが大きくなります。もし「飲み過ぎかな」と感じるようでしたら、上に挙げた項目を参考に少しずつコーヒーの量を減らしてみてはいかがでしょうか。