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睡眠呼吸障害が高血圧と関連している

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睡眠中に呼吸パターンが乱れる「睡眠呼吸障害」が高血圧に関連するけれども、短時間睡眠は高血圧と関連がないことが調査によって明らかにされています。




京都大などの研究グループは世界最大規模となる7千人以上を対象とした調査を実施しました。睡眠日誌と加速度計を使用して客観的な睡眠時間を測定しています。

調査結果によると、睡眠呼吸障害は男女ともに高血圧と関連することが明らかに。その重症度が高くなると関連度も高くなることがわかりました。

また、女性では睡眠呼吸障害と糖尿病との関連も確認されています。とくに、閉経前女性の場合は中等症以上の睡眠呼吸障害がある場合は糖尿病が28倍になるとしています。

一方で、短時間睡眠は高血圧、糖尿病ともに関連が確認されませんでした。短時間睡眠は睡眠呼吸障害と関連があるものの、高血圧や糖尿病との直接的な関連はない可能性があります。

また、肥満は男女ともに高血圧や糖尿病と関連するとのこと。そして肥満と高血圧や糖尿病との関係は、睡眠呼吸障害によって間接的に媒介されていることが指摘されています。

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