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女子の方が睡眠不足で精神的不健康との関連も大きい

近年では睡眠や規則正しい生活習慣の重要性がますます認識されてきており、子どもの夜更かしや睡眠習慣についての問題が懸念されています。




日本人の睡眠時間が世界的にも短いことが知られていますが、広島大学の研究グループは、子どもの睡眠習慣についてwebを用いた調査を実施しました。

研究では、小学4年生から高校3年生までの9270人を対象に調査が行われました。

調査の結果、平日と休日ともに、学年が上がるにつれて遅寝、遅起きになっていました。

特に高校3年生では就寝時刻が24時を過ぎているにもかかわらず、平日では朝6時半に起床するため、平日の睡眠時間は6時間半となっています。

また、休日は8時間以上寝ていることから、平日に溜まった睡眠不足を休日の寝溜めで解消していることがわかりました。

平日1週間の睡眠不足は、小学生では1時間程度だったのが、高校生では2時間半から3時間にもなっています。

平日の起床時刻は学校があるため学年の影響は小さくなっており、高校生の女子ではむしろ中学生よりも早起きになっています。

一方で、休日の起床時刻を男女で比較すると、小学生から中学生において女子は男子と比べて約30分遅れていました。

休日の就寝時刻に男女差がないため、結果的に休日の睡眠時間は女子の方が長くなります。

この結果から、女子は男子よりも休日にたくさん寝溜めしていることがわかりました。つまり、女子は平日の睡眠不足が大きい可能性があります。

また、休日に遅く起きることで平日との生活リズムの差が生まれ、週明け月曜日の朝に起きるのが辛くなっている可能性があります。

研究グループは、睡眠不足や生活リズムの差がふだんの精神健康や日中のパフォーマンスと関連するかどうかを検討しました。

その結果、睡眠不足や生活リズムの差(社会的時差ボケ)が大きいほど精神的に不健康で、日中の眠気も高いことがわかりました。

そしてこの傾向は男女ともに同じでしたが、女子の方がその関連が大きいことも明らかになりました。

つまり、女子は男子と比べて睡眠不足や社会的時差ボケが大きい人ほど、より疲れやすく、いらいらする、気分が落ち込むといった不満を持ちやすいことがわかりました。

女子は男子よりも睡眠不足、さらに精神的不健康との関連も高い 〜 小4~高3(9,270人)の生活習慣調査で判明 〜