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小保方氏の会見「実験ノートは4、5冊ある」「実験は200回以上成功」「ほかにも成功したひとがいる」

 STAP細胞の論文問題で、理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの小保方晴子ユニットリーダーが9日午後1時、大阪市内のホテルで会見を行った。小保方氏の会見は1月の論文発表以降ではじめてとなる。

 小保方氏は、「論文作成に関しては不注意、不勉強、未熟さから多くの疑念を生んだ」と謝罪したが、調査結果については「事実関係を理解されないまま不正と判定されてしまった、実験は確実に行われておりデータも存在する」と反論した。

 質疑応答で実験ノートが3年で2冊しかなかった点を指摘されると、「調査委に提出したのは2冊だが、実際には4、5冊ある」と説明した。

 小保方氏が作製したSTAP細胞が、若山教授から渡されたのとは異なる系統のマウスであった点については、直接若山教授から連絡を受けていないので答えられないと回答した。

 ES細胞が混入したのではとの質問については、STAP細胞の研究時期にES細胞を扱っておらず、ES細胞の混入はないと言い切った。

 小保方氏以外に誰もSTAP現象を再現できていない点について、小保方氏本人は「これまでに200回以上も成功している」と説明し、再現実験については「見たいというひとがいれば、どこへでも行って協力したい」と述べ、公開実験も可能であれば行えると答えた。

 研究不正があったかどうかは、STAP現象そのものが存在しないにも関わらずでっちあげたか、それとも単純なミスであったかによる。
 STAP現象を第三者が再現できれば、現象の存在が証明されることにより疑いがはれる。これまで、理研内部も含め世界中の研究者が再現実験に成功していないが、会見のなかで、小保方氏は本人以外のひとで成功した研究者がいることを示唆した。
 個人名については「公の場であるため話すことはできない」と答えた。