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クロマグロが謎の大量死した葛西臨海水族園、クロマグロ80匹を搬入

おかえりクロマグロ!葛西水族園半年ぶり50匹以上に

スポーツ報知

 昨年12月からクロマグロが大量死していた東京都・葛西臨海水族園で、21日に約80匹のクロマグロが搬入された。久しぶりにマグロの群泳が復活する。

 同水族園では、昨年11月末時点で190匹の回遊魚を飼育していたが12月以降に謎の死を遂げていき、今年3月にはクロマグロ1匹が残るだけになっていた。

 クロマグロに先立ち、水槽に入れられたマグロ類のハガツオやスマは搬入時より個体数が減っているが、新たに魚を水槽に入れた際に一定数の個体が死ぬ「初期減耗」の範囲内とみている。両種ともに最近は状態が落ち着き、エサもよく食べているという。

 過去にマグロを追加する際は、すでに水槽に群れがあったため先にいるマグロについて泳ぐことができ、比較的早く環境に慣れることができた。しかし今回の場合、「先輩マグロ」は1匹だけ。

 水槽のアクリル板に外側から幅5センチの黄色いテープを貼ることで、「壁」があることをマグロに認識させて衝突死を防ぐ工夫をした。また、夜間も照明を点灯して明暗による環境変化をつけないようにした。

 来場客側からはマグロが回遊する姿が見にくいが、同園では「マグロが死ぬのを防ぐためということで、理解していただければ」と話している。

参考:スポーツ報知