喉の神経を微弱電流で刺激する「嚥下障害」の治療機器を、兵庫医科大などの研究グループが開発した。9月下旬に発売予定だという。
食物が喉に達すると、その情報は神経を介して脳に伝わる。すると食物を食道から胃へと送るよう脳が指示を出す。
嚥下障害は、脳卒中などのため喉の神経活動が低下してしまい、脳の命令が遅くなることが主な原因。脳卒中患者のうち7割以上に起こるという。
嚥下に障害があると、食物が誤って気管に入り込み、肺炎の危険が高まる。
開発された機器は、首に装着したパッドから微弱な電流を流して喉の神経活動を活発にする。12人の患者に試したところ、嚥下の速度が約15%改善して正常になった。
同大の越久仁敬主任教授は「兵庫発で全国にこの新治療法を広げたい」と話している。
(via 神戸新聞)