食欲を制御する脳内の神経回路を発見したと、福島医大の前島裕子准教授らの研究グループが発表した。抗肥満薬の開発につながるという。
脳内には、食欲を抑える働きがある神経ペプチド「ネスファチン」がある。ラットの脳にネスファチンを投与すると食事量が減り、体重が減少する結果が確認されているが、どのような仕組みで食欲が制御されているかはわかっていなかった。
研究グループは平成21年、ネスファチンが脳内の一つの神経回路を通じて食欲をつかさどる中枢に影響を与えていることを見つけた。今回の研究では、ネスファチンと中枢をつなぐ別の1本の神経回路を新たに発見した。
今後は、この神経回路がどのように食欲を調整しているかを解明するとしている。
(via 福島民報)