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磁気で脳を刺激して痛みを和らげる装置、治験を開始

磁気で脳刺激

 磁気で痛みを和らげる機器を大阪大の斎藤洋一特任教授らや帝人ファーマなどが共同開発し、臨床試験(治験)を開始した。治療装置は家庭用電源を使って患者自身が操作できるため、在宅での治療も可能になるという。

 開発した装置では、痛みを感じていると考えられる脳の部位を頭蓋骨の上から磁気で刺激する。磁気が神経に影響することで痛みが和らぐという。

 副作用としては、頭皮の痛みや、まれに痙攣を起こすことがあるという。

 治験の対象となるのは、脳卒中や背骨の手術後の痛みや重い糖尿病による手足などの痛みが6カ月以上続き、薬が効かない患者144人。10分間の磁気刺激を5日間受ける。

(via 読売新聞