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ノルアドレナリンの働きで物を見分ける能力が向上、ラットの実験

 緊張や集中すると脳内で分泌される「ノルアドレナリン」には物を見分ける能力を向上させる働きがあることが、ラットを使った実験でわかった。

 ノルアドレナリンの分泌量が多すぎると「あがり」などの状態になるが、適量であれば活動量を高めるとされている。

 大阪大の研究グループは、ノルアドレナリンが作用する脳内の3つの受容体について、それぞれの機能を抑える薬剤をラットに与えて、白黒模様の明暗を見分ける能力を調べた。

 その結果、3種類の受容体のうち1つを抑える薬剤を与えたとき、見分ける能力が低下することがわかった。ノルアドレナリンは、この受容体に作用して明暗を見分ける能力を高めていたと考えられるという。

参考:朝日新聞