睡眠中の音をスマートフォンで録音することで、睡眠パターンを可視化できる技術を人工知能を活用して開発したと、大阪大の研究グループが発表しました。家庭で簡単に睡眠を自己管理できるソフトの開発などにつながると期待されます。
これまで、「睡眠環境音」には歯ぎしりなどの睡眠に関係する音のほかにもエアコン屋車、話し声などのさまざまな音が含まれていることから、睡眠関係音とノイズとの識別が困難でした。
研究グループは、複数の機械学習の技術を組み合わせることで高精度に睡眠関連音を抽出して、その特徴によって睡眠パターンを可視化する技術を開発しました。
その結果、いびき音や歯ぎしり音などと睡眠の深さなどの関連性が10名の被験者で確認されました。
睡眠関連音を自動的に抽出して可視化したデータは、各個人の快適な睡眠に応用することができます。
家庭で手軽に睡眠を自己管理するためのスマートフォンのソフト開発などにつなげることで、睡眠障害の早期発見や健康増進に役立てることにもつながると期待されます。