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花粉症になりやすい人の毛髪中のミネラル状態が明らかに

花粉症のなりやすさと毛髪中のミネラル成分の濃度に関連があることがわかったと、近畿大などの研究チームが発表しました。花粉症の予防や治療などにつながる可能性があります。




研究チームは、男性275人と女性977人について毛髪中の10種のミネラル濃度を測定し、花粉症の発症との関係を調べました。被験者のうち花粉症を発症していたのは男性145人、女性517人でした。

調査の結果、花粉症を発症している被験者は毛髪中において、男性では鉄濃度が低い傾向があることが確認されました。

一方、女性ではカルシウムやクロム、カドニウム濃度が低いこと、そしてセレン濃度が高い傾向があることがわかりました。

今回の結果から、毛髪中のミネラル濃度を定期的に把握することで花粉症発症の予測のバロメーターとして利用できる可能性が示されました。

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