バイオ研究と仕事術を紹介するネットメディア 3.29 Fri

イチゴの品種改良を効率化できるDNAマーカーをトヨタ自動車などが開発

イチゴの品種改良を効率化できるDNAマーカーを開発したと、トヨタ自動車や農研機構の研究チームが発表しました。

イチゴは国内で非常に大きな市場規模をもつ園芸作物ですが、その生産期は12月から翌年5月に集中しており、夏から秋にかけてはほとんどが輸入によってまかなわれています。

そのため、病気に強く夏場にも生産できる品種の創出が望まれていますが、イチゴはゲノム構造が複雑なためDNAマーカーを使った品種改良が進んでいませんでした。

研究チームは、トヨタ自動車が開発したDNAマイクロアレイ技術を用いてイチゴの遺伝情報を高精度に解析する技術を開発し、うどんこ病などの病気に強い個体や、高温・長日条件でも開花・結実する「四季成り性」をもつ品種を選抜できるDNAマーカーの開発に成功しました。

開発されたDNAマーカーを使うことで、簡単な検査で必要な遺伝子をもつ子孫を判別でき、優良個体の絞り込みを効率よくできるようになりました。

参照情報