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超高感度なジカウイルス検出法を開発、最大で百倍以上の感度

ジカウイルスを超高感度で検出する技術を開発したと、静岡大と浜松医科大の研究チームが発表しました。従来と比べて最大で100倍以上の感度で検出可能だとしています。




研究チームは、ジカウイルスの遺伝子に結合する25塩基の合成RNAをループ状にした「分子ビーコン」を開発。

分子ビーコンの両端には、蛍光を発する3から4ナノメートルの「量子ドット」と、そしてその発光を減少させる「クェンチャー」がそれぞれ結合しています。

分子ビーコンはループ状になっているために量子ドットとクェンチャーが近づき、量子ドットによる発光がクェンチャーによって抑えられた状態になります。

分子ビーコンがジカウイルスの遺伝子に結合すると、構造が変化して量子ドットとクェンチャーの距離が遠ざかり、発光が回復するため、ジカウイルス遺伝子の存在を測定することが可能になります。

従来のジカウイルス検出感度は、1ミリリットルあたり数十から数百コピーレベルでしたが、今回開発した検出法では数十倍から百倍以上の高感度で検出することが可能になるとしています。

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