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乳幼児期の腸内細菌叢の成熟化が腸管感染の抵抗性に重要

乳幼児が腸内病原菌に感染しやすいのは腸内細菌叢が未成熟であることが原因だと、慶應義塾大などの研究チームが発表しました。

乳幼児が腸内病原菌に対して高い感受性を示すのは免疫系が未成熟であることが要因と考えられてきましたが、腸内病原菌に対する腸内細菌叢の役割も次第に明らかになってきました。

腸内細菌叢は生後3年間で大きく変化して大人型へと成熟していきます。しかし、その過程において腸内細菌叢がどのように腸内病原菌に対する抵抗性に寄与するかはよくわかっていません。

研究チームは、腸内細菌をもたない無菌のマウスに乳児マウスまたは成獣マウス由来の腸内細菌叢を移植することで、腸内細菌叢の役割を調べました。

その結果、腸内細菌叢による病原菌への感染抵抗性は、乳児期の細菌叢では低く、成獣期の細菌叢では高いことがわかりました。

特に、クロストリジウム目菌群が腸管病原菌に対する感染抵抗性を高めるのに重要な役割を担っていることも明らかになりました。

今後は乳幼児の腸内感染抵抗性を強化するために、腸内細菌叢をターゲットとした新たな予防法などの開発が期待されます。

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