バイオ研究と仕事術を紹介するネットメディア 3.30 Sat

眼底写真の撮影範囲外まで病状を推測できるAIを開発

糖尿病網膜症の眼底写真を使って、その撮影範囲外まで病期を判定する人工知能を開発したと、自治医科大の研究グループが発表しました。




糖尿病網膜症は糖尿病の3大合併症のひとつで、日本国内では年間3千人もの患者が失明する疾患。成人が失明する原因としては第一位とされています。

糖尿病網膜症の診断は、健康診断時の眼底写真を撮影して眼科医が判読します。

撮影される領域は網膜の中央部分に限られますが、経験が豊富な眼科医であればそれらの写真のみからでも周辺に悪性の所見がありそうかまで読み取ることが可能です。

そこで研究グループは、中央部分のみの眼底写真と、その周辺部までを含めて専門医が判定した結果を使って、人工知能に学習させました。

開発された人工知能は、従来の判定では使用されてこなかった画像上の特徴についても判定に使用していました。

また、1年後の予後についても専門医以上に予測できる人工知能についても開発しました。

参照情報