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上達すると人間関係で苦労しない「スモールトーク」にはコツがある

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ビジネス相手であっても同僚やサークル仲間でも、まずは「世間話」から会話をはじめると思います。この世間話や雑談のことを「スモールトーク」と呼びます。良好な人間関係を構築する上での潤滑油のような役割があるかも知れません。




誰であれ、自然に話が進む「得意な相手」もいれば、嫌いなわけではないけれども「なぜか話しにくいな」「気詰まりだな」と感じる苦手な相手もいます。これは相性の問題ですので仕方のないことです。

しかし、もしも上手に「スモールトーク」ができるスキルを身につけていたら、どんな相手であっても自然な会話を進めることができます。これは、特にビジネスの場では非常に重要なことです。

では、どのようにしたらスモールトークを上手くこなすことができるのでしょうか。これには、いくつかのコツがあるようです。

スモールトークを上手に進める「ARE」

スモールトークには、上手く進めるための「手順」があります。これを意識することで、自然に会話を進行させることができます。

1.アンカー(Anchor)

お互いにとって「共通の話題」を見つけて、話をはじめるきっかけにします。では、どのような話題があるでしょうか。

天気の話題
天気は昔からよく使われている話題の一つです。「使い古された話題」だと馬鹿にするなかれ。やはり昔から全世界で使われるには理由があります。天気は老若男女、誰でも確実に共有できる話題であり、失敗はありません。

時事ネタ
日々のニュースの中から、特に注目されているトピックスを話題にするとよいでしょう。あまり奇をてらった「マニアック」なネタではなく、誰でも知っているものを取り上げるほうがベターでしょう。

休日の話題
とくに週明けや長期の休みの後で話題にしやすいです。「週末どこか出かけましたか?」などと話題を振ってみると、自然と相手の話を引き出すことができて会話のきっかけには抜群の効果があります。

注意したいのが「共通の知人」の話題です。悪口が御法度なのは当然としても、人間にはどうしても好き嫌いがあるため、好意的な意見を述べたことが相手を不愉快にさせる可能性もあります。スモールトークの話題としては避けるべきでしょう。

2.リヴィール(Reveal)

アンカーとして示した話題に関連して、自分の体験や考え方などを話します。

個人的な情報を相手に打ち明けることで相手との距離を縮め、信頼関係を深める効果があります。

3.エンカレッジ(Encourage)

自分の情報を提供した後は、今度は相手に質問を投げかけて、相手が話すきっかけをつくります。

質問は、「はい」「いいえ」で終わってしまう内容ではなくて、相手が自分のことを話す機会が生まれるものにしたほうが会話がスムーズに流れます。

困ったときの「OLC」

どうしても話題がなくて困ったときは、「OLC」を思い出しましょう。

Observe(観察する)」
相手や自分たちの周囲にあるものを観察します。そうすると、何か話題になりそうなものが見つかったり、新しい話題が頭に浮かぶきっかけになります。

Listen(聞く)
相手が話している話をよく聞いたり、あるいは周囲から聞こえてくる話し声に耳を傾けることで、話題の発見につながることがあります。

Comliment(ほめる)
たとえば相手の服装や持ち物、あるいは得意なことや良いところをほめながら、それについて質問をしてみると、話のきっかけになります。


どうしても相手との会話が弾まなくて、気詰まりな雰囲気が生まれてしまったときは、この「スモールトーク」の流れを意識するとよいでしょう。

スモールトークのスキルは自然な人間関係を構築するのに役立ちます。初対面だったり、まだ知り合ったばかりの頃は、スモールトークを上手にこなすことで相手との距離を縮めていくことができます。

ビジネスのほかにも、好意を寄せている相手との会話を弾ませたい場合にも応用できますね。