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記憶を効率的に呼び出すためには、覚える姿勢や環境に工夫が必要

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英会話に使うフレーズや資格試験にパスするための知識、あるいは会議やプレゼンで話す内容など、記憶しなければならないことはたくさんあります。「記憶力」といえば、脳内の記憶領域に知識を蓄積する能力にばかり目がいきますが、同じように大事なことは、覚えた知識を効率よく「引き出す」能力です。

この、脳内から効率的に記憶のかたまりを取り出すための方法について、人間の脳にはクセがあることが研究から明らかになっているそうです。

覚えた状況によって左右される

英語フレーズの暗記や試験のための学習だったり、あるいはプレゼンの内容など、みなさんはどのような状況で覚えるようにしていますか?

いつも同じように机に座ってひたすら読み込んでいるのなら、ちょっと考え直した方がよいかも知れません。

研究によると、人間は覚えた知識を脳内から取り出すとき、記憶した姿勢や環境によって左右されるようです。もっと具体的に言うと、「同じ状況」であるほど記憶が蘇ってくるとのこと。

具体的な学習方法について

たとえば、資格試験の勉強であれば机に座ってテキストを読み込んだり問題を解くのはよいですね。というのも、その知識を取り出す状況を考えてみるとわかります。試験会場に設置された椅子に座ってペンを持ち、机の上に広げた問題用紙を読み、そして解答する。

とても似た姿勢や状況において記憶した知識を引き出す行為になるので、とても効率がよいと言えますね。

たとえばプレゼンの原稿を覚える方法についてはどうでしょうか。

もし、立ちながらプロジェクターで映し出されたスライドを指し示しながらプレゼンを行うのであれば、椅子に座って机の上に広げた原稿を読むやり方はあまり効率がよいとは言えませんね。

最適なのは壁にスライドを映して、本番さながらに立ちながらレーザーポインターなどを使って、制限時間があればタイマーもセットした状態で原稿を読みながら覚え込むような暗記方法です。

そこまではできないにしても、パソコンに表示させたスライドを見ながら、時間を計り、立ちながら身振りも加えて原稿を読むくらいの工夫はした方がよいかも知れません。

英会話の勉強にしても、椅子に座ってフレーズを黙読したり紙に書いて覚えるくらいなら、会話する相手がいると頭の中でイメージして、口に出して何度も読む方がはるかに効率よいです。

このように考えると、どのような種類の学習でも工夫次第で効率化できそうです。要するに、その知識を取り出すべき状況を思い浮かべて、なるべくそれに近い状況を作り出して暗記をすればよいということですね。

たとえば、本番と同じ筆記用具を使ってみたり、あるいは本番と同じ服装、時間帯なども考慮してあげれば、さらに効果的に記憶の引き出しが可能になりますね。

もし今、何かを学習したり暗記すべきことがあって、効率的に記憶力を上げる方法を探しているのでしたら、「その記憶を取り出す状況」もなるべく具体的にイメージして、学習方法を工夫するとよいでしょう。

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