ここではRasMolの機能について説明します。構造の考察を行なうときに有用です。[Settings]タブの中にある機能を使用します。
分子鎖、残基番号の確認
構造を観察しているときに、どの分子鎖の何番目の残基かを確認したい場合があります。
[Settings]タブの中の[Pick Ident]を選択し、構造中の原子をクリックするとCommand Lineウインドウに表示されます。右図の例では分子鎖はA鎖であり、181番目のARG残基の側鎖のN原子と確認されました。
[Settings]タブの中の[Pick Label]を選択し、同じように構造中の原子をクリックします。すると今度は構造中に「ARG181A.NH2」とラベルされました。このようにして構造中の任意の原子を特定することができます。
原子間距離の確認
例えば複合体の構造などで、相互作用している原子間の距離が知りたい場合があります。[Settings]タブの中の[Pick Distance]を選択し、距離を調べたい2個の原子をクリックします。すると距離情報が構造中に表示されます。右図の例では、4.09Åであることがわかりました。同じ情報がCommand Lineウインドウにも表示されています。
結合角の確認
同様に、結合角を知りたい場合があります。[Settings]タブの中の[Pick Angle]を選択し、結合角を調べたい3個の原子をクリックします。すると結合角の情報が構造中に表示されます。右図の例では、87.51°であることがわかりました。同じ情報はCommand Lineウインドウにも表示されます。