死を目前にしたとき、人間はどのような夢を見るものなのか――米国の研究者らがこの問いに答える一風変わった研究をしています。
米カニシアス大学の研究グループは、ホスピスなどで終末期医療を受けている66人の患者を対象に聞き取り調査を実施しました。
その結果、人生を終える直前に見る夢は、すでに亡くなっている家族や友人が登場するものが多かったそうです。死を目前にすると、生きている友人らが登場する夢よりも強い安らぎを感じるためだという。
また、患者らは見た夢について「リアルなもの」だととらえる傾向にあったとしています。ただし、「治療に伴う幻覚では?」という指摘も。
研究グループは、「幻覚は非現実的で無意味なものだが、こうした夢は安らぎがあり、リアルで、意味のあるものだ」と説明しています。
こうした知見は、終末期医療に役立つ可能性があるという。
(via ITMEDIA)