バイオ研究と仕事術を紹介するネットメディア 12.2 Mon

子供時代に暴力的な内容のテレビゲームをすると攻撃性が高まるのか?

暴力的な内容のテレビゲームをプレイすることと「攻撃的な性格」との関係性については議論が絶えません。格闘系やシューティング系のゲームを子供の頃にプレイした人は多いと思いますが、その後の影響を調べた大規模な調査結果が発表されています。




英国の研究者らは、8~9歳の時点でアンケートを行い、どのようなジャンルのゲームをプレイしているかを調査しました。

そして15歳になった時点で再び調査して、ゲームの内容と、うつ的傾向や行為障害(攻撃的で反社会的な行動)との関連性を調べました。対象となった子供たちは1800人と大規模なものでした。

分析の結果、8~9歳頃に暴力的なゲーム(この調査では、シューティングゲーム)をプレイした子供たちがその後に行為障害となるリスクの上昇はほんのわずかで、統計上の有意性でいえば境界線上だったという。

論文では、「暴力的な内容が含まれる可能性が高いゲームを子供のときにプレイすることと、青年期後半に行為障害を示すリスク増との相関は弱い」と述べています。

幼少期に暴力的な内容のゲームをプレイしたとしても、その後に攻撃的な行動をとるようになるとは言えないようです。

ただし、内容はともかくテレビゲームを長時間プレイすると、何らかの悪影響が出ると指摘する研究結果もあるようですので、あまり長くはやらないほうがいいようです。

(via WIRED image by Ian Turk