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チョコレートのカカオポリフェノールが認知症を予防する可能性

 チョコレートに含まれる「カカオポリフェノール」を摂取すると認知症を予防できる可能性があるとする研究結果を、菓子メーカー「明治」や愛知学院大、愛知県蒲郡市などの研究チームが発表した。

 実験では、蒲郡市民347人にカカオポリフェノールを多く含むチョコレートを毎日25グラム食べてもらい、摂取前と後における血中の「脳由来神経栄養因子(BDNF)」濃度などを調べた。

 BDNFは神経回路の発達や機能の調節に重要なポリペプチドで、記憶や学習などの認知機能にかかわるとされている。

 実験の結果、摂取前のBDNF濃度は平均で1ミリリットル当たり6.07ナノグラムだったが、4週間後には7.39ナノグラムまで上昇したという。

 愛知学院大の大沢俊彦教授は、「一緒に摂取するものとの組み合わせなどで結果が変わる可能性もある。ほかの病気の予防も含め、次のステップでの調査を検討したい」としている。

参考:読売新聞