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悲鳴を聞くと恐怖を感じるメカニズムを解明 効果的なアラーム音などの開発に期待

甲高い悲鳴に恐怖を覚えるのはナゼ? 素朴な疑問のメカニズムを米研究チームが解明

 悲鳴を聞いたときに反射的に恐怖心を感じるメカニズムを解明したと、ニューヨーク大の研究グループが米科学誌「Current Biology」に発表した。周波数とラフネスが重要だという。

 研究グループは、ホラー映画やユーチューブに投稿されているホラー動画から悲鳴だけを取り出し、さらにボランティアの協力者19人に実験室で悲鳴を上げてもらい、音声を分析した。

 また、普通の発声の「助けて(Oh my god, help me!)」と悲鳴を協力者に聞いてもらい、そのときの脳の反応を機能的磁気共鳴画像装置(fMRI)で解析した。

 その結果、悲鳴が遠くからでもよく聞こえる理由は、音の周波数とラフネスにあることがわかった。ラフネスとは周波数の変動の激しさを表すもので、人の一般的な会話では周波数が4.5ヘルツでほぼ一定だが、悲鳴の場合は30から150ヘルツの間を極めて速く変動するのだという。

 また、「助けて」という声を聞いたときは聴覚皮質だけが反応するが、悲鳴の場合は聴覚皮質とともに恐怖や危険を感知する扁桃体部位が活発に刺激された。さらに、会話や歌の周波数を作為的に増やすことで、悲鳴に似た波動をつくって協力者に聞かせたところ、この時も扁桃体部位が活発化したという。

 扁桃体は鋭い声によって敏感に反応する特性をもつため、人は悲鳴を聞くと恐怖を感じるのだという。

 車のクラクションや家のアラームなども悲鳴と同じ特性をもっており、これまでの研究からラフネスの大きいものが最も人を驚かすことがわかったという。より効果的で不快感のアラーム音の開発につながる可能性がある。

参考:産経新聞

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