長時間のビデオゲームプレイは子供の脳の高次認知機能に影響を与え、言語性知能の低下に関連すると、東北大学加齢医学研究所の川島隆太教授らの研究グループが医学誌「Molecular Psychiatry」で発表した。発達期における長時間のビデオゲームには注意が必要だとしている。
ビデオゲームプレイは視空間能力に対する好影響などが知られているが、一方で言語記憶や注意、睡眠、学業、知識などへの悪影響も知られている。
研究グループは、5歳から18歳の研究参加者の生活習慣や知能検査を調べ、MRIで脳画像を撮影した。参加者の一部については、その3年後に再び知能検査とMRIを受け、ビデオゲームプレイの習慣が言語知能や脳の微小形態の特徴とどのように関連しているかを調べた。
解析の結果、長時間のビデオゲームプレイは脳の前頭前皮質、海馬、基底核などの高次認知機能や記憶、意欲に関わる領域の発達性変化や言語性知能に対する影響に関連していることが明らかになった。
(via 東北大学)