一定間隔で繰り返される音の欠落を検出する仕組みを明らかにしたと、北海道大の田中真樹教授らの研究グループが科学誌「Scientific Reports」で発表した。
時間知覚には多くの脳部位が関わっており、その仕組みを調べることは脳各部の機能を明らかにし、その傷害の程度を評価することにつながる。
研究グループは、一定間隔で繰り返し鳴る音を聞き、それが不意に一拍抜けたときにボタンを押す実験を行った。
その結果、テンポが速いときは音列をひとまとめに扱い、遅いときは一拍一拍を予測していることがわかった。また、このような約4Hzを境にした違いは、視覚や触覚でも認められた。
脳波テンポによって2つの異なった神経メカニズムを使い分けていると考えられるという。
(via 北海道大学)