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水生昆虫コオイムシでは「イクメン」がもてる

 雄が卵を背負って子育てする水生昆虫「コオイムシ」では、雌は子育て中の雄を好んで選ぶことを、長崎大の大庭伸也准教授らの研究グループが突き止めた。虫の世界でも、子育てに熱心な「イクメン」が雌に好まれるという。

 コオイムシは、交尾すると雄の背中に卵を産みつけ、雄は卵がかえるまで背負って守る習性がある。

 研究グループは、卵を背負った雄と普通の雄のどちらを雌が選んで産卵するかを調べたところ、卵を背負った子育て中の雄とより多く交尾して産卵することがわかった。

 次に、子育て中の雄が背負った卵を普通の雄の背中に移して観察した。すると、今度も卵を背負った雄に多く産卵することが明らかになった。

 子育て中の雄を積極的に交尾や産卵の相手に選ぶのだという。

参考:長崎新聞