言語能力に与える遺伝と環境の影響は半分ずつ

2016年12月4日　バイオニュース／脳科学，ニュース，

　言葉を話す能力に対する遺伝と環境の影響はそれぞれ半分程度であることが、双子の脳活動を測定した結果から明らかになった。

　大阪大の平田雅之教授らの研究グループが科学誌「ニューロ・イメージ」で発表した。

　研究グループは、３０～８０代で最終学歴まで同じ環境で育った一卵性の双子２８組および二卵性の双子１２組について調べた。一卵性の場合は遺伝的に同一だが、二卵性はきょうだいと同じ程度似ている。

　実験では、画面に表示される名詞から関連する動詞を思い浮かべる間に、言葉を話すときに働く脳の部位の活動を測定した。

　双子ごとの活動の強さのばらつき具合から、遺伝と環境が与える脳活動への影響を調べたところ、遺伝が50.1%、環境が49.9%であることがわかった。

参考：朝日新聞