バイオ研究と仕事術を紹介するネットメディア 4.19 Fri

寝不足になると甘い物が食べたくなる脳の仕組みを解明

 寝不足になると甘い物が食べたくなる脳の仕組みが明らかになった。睡眠不足で肥満になる仕組みを解明することで、生活習慣病の改善につながると期待される。

 筑波大の研究グループが科学誌「イーライフ」で発表した。

 睡眠には、脳が休息する深い眠りのノンレム睡眠と、体は休んでいるが脳は活動しているレム睡眠の2種類がある。

 これまでの研究から、レム睡眠が不足すると食べ過ぎて肥満になる傾向があることが知られていた。

 研究グループは、マウスを使ってレム睡眠を妨げる実験を行った。その結果、ショ糖や脂質の摂取量が増加することがわかった。

 次に脳の「前頭前皮質」の活動を抑制する実験を行ったところ、脂質の摂取量は増えたがショ糖は増えないことから、この部位の活動が糖分の欲求に関連することがわかった。

参考:時事通信