話している相手の口の動きを読み取る「読唇」は、大脳の聴覚に関係する領域が関係することを、東北大の研究グループが解明した。聴覚と視覚を統合する機能が弱い発達障害の診断に応用できるという。
「べ」と発音した音声を聞くと同時に「ゲ」と発音したときの顔を映像で見せたところ、音声と映像の情報が脳で統合されて、「デ」と聞こえるという。
そこで、音声と映像の統合が起こった瞬間の脳の活動状態を計測したところ、「聴覚野」が反応していることがわかった。音声と映像のタイミングをわずかにずらしても、同じように聴覚野が反応するという。
参考:河北新報