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脳卒中者が障害物にぶつかるリスクを回避する秘訣が判明

脳卒中者が障害物にぶつかって転倒するリスクを回避する秘訣を発見したと、首都大学東京の研究グループが科学誌「プロスワン」で発表した。




脳卒中の後遺症の一つに半身麻痺がある。脳卒中者が麻痺した身体を歩行中に障害物に頻繁にぶつけてしまうことが、転倒やケガの原因になっている。

研究グループは、脳卒中者23人と健常者23人を対象に、2つのスクリーンで作られた狭い隙間を通り抜ける実験を行った。実験は全部で15回行い、隙間の大きさは毎回変えて実施した。

スクリーンの隙間を通過する様子を、三次元動作解析カメラ8台を使って詳細に解析した。

その結果、衝突は主に麻痺側の身体で起こっていること、転倒歴のある脳卒中者では衝突率が高いことがわかった。

狭い隙間を通り抜ける際、スクリーンとの接触を避けるために身体の軸を回転させる場合がある。そこで、回転の有無や身体のどちら側を先に通過させるかについて、衝突の特徴を調べた。

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その結果、麻痺側を前側に出して通過した場合には、衝突率が高くならないことがわかった。つまり、麻痺側から隙間に侵入することで、障害物との衝突を回避しやすくなる可能性が示された。

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