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野生バラの1種「ノイバラ」をゲノム解読、画期的な品種改良に期待

野生バラの1種「ノイバラ」のゲノム解読に成功したと、かずさDNA研究所などの研究チームが発表しました。新しいバラ品種の創出につながると期待されます。




世界で栽培されているバラ「栽培バラ」は、主に8種類の野生バラが自然交配されたり、人為的に交配することで生まれました。

ノイバラはこの「野生バラ」の1種で、日本など東アジア地域で自生する落葉低木です。

研究チームは、超並列シーケンシング技術や大型計算機を使ってノイバラのゲノム配列を解読しました。

解読されたゲノム配列の全長は約7億4千万塩基配列で、67380個の遺伝子があると推定されました。この中から、花の色や香り成分の生合成に関係する遺伝子や、花芽形成、四季咲き、開花に関連する遺伝子も発見されました。

ノイバラのゲノム情報を活用することで、ノイバラのもつ香りや耐病性などの特徴を栽培バラに導入することで、画期的なバラの品種改良に貢献すると期待されます。

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