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近大と奈良県の農園がメロンの新品種「バンビーナ」を開発

近畿大農学部と奈良県の「松井農園」が共同でメロンの新しい品種「バンビーナ」を開発しました。メロンが枯れてしまう「フザリウム病」に耐性をもち、そして糖度が高いといった特徴があるそうです。




フザリウム病は、カビの一種「フザリウム病菌」が植物に感染することで発症する病気です。菌がメロンの根から侵入して感染すると、「つる割症状」を起こして最後には枯れてしまいます。また、土壌に原因菌が残ってしまうために継続的に被害にあう特徴があります。

そこで、近畿大農学部の野々村照雄らの研究グループと松井農園は昨年4月からフザリウム病に強く糖度の高いメロンを開発する共同研究を行ってきました。

その結果、メロンの苗の根にフザリウム病菌の胞子を接種することで耐性をもたせることができることを発見しました。

また、新しく開発された品種は糖度が16以上もあります。ほかのメロン品種の場合は糖度が13~15であるため、とても甘い品種です。

新品種は奈良県の特産品となることを目指し、奈良で有名な「鹿」から連想して「バンビーナ」と名付けました。

メロンをもっと身近でカジュアルな果物にして、奈良県の特産品のひとつとしてアピールしていきたいとしています。

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