バイオ研究と仕事術を紹介するネットメディア 4.20 Sat

頼まれごとを引き受けすぎないための4つの方法

1-2

仕事にもいろいろな類のものがありますが、一番やっかいなものといえば、本来自分がやるべき仕事とは別の「頼まれごと」という、下手をするともっとも優先しなければならなくなってしまうモノ。そして、ある意味では最もやっかいなことに、この種の仕事は予想していないときに突然身に降りかかってきます。




同じ職場で働いている人のなかには、頼まれ上手(下手)の人がだいたい何人かいるものです。基本的にはスキルが高い人たちで、だからこそ頼まれてしまうわけなのですが、問題なのはすべての仕事を引き受けてしまうことです。

日本人は断るのが苦手と昔から言われていますが、確かにひとりで抱えてしまうタイプの人はいます。そして積み重なる頼まれ仕事に追われて押しつぶされてしまうのです。

なぜかいつも他の人よりも多くの仕事を抱えている。こんなのって、はっきり言って不公平ですよね。では、どうやって頼まれ仕事を回避すればよいのか。今回は、頼まれごとを引き受けすぎないためのテクニックについてです。

まずはスケジュールを確認する気持ちの余裕を持つこと

まずは返答する前に「スケジュールを確認する」ということです。

いきなり「時間ありますか?」と訊いてくる人けっこういますよね。これはある意味ずるいやり方だと思います。

つい簡単に「ある」と答えてしまうと、もう相手のペースです。どんなに面倒で時間のかかる内容でもNoといえる可能性はほぼ皆無でしょう。

そのため、内容をまず問い返してからスケジュールを確認する余裕を持つことが最も大事なことです。その時間と余裕が必要です。相手のペースに乗ってはいけません。

引き受ける前に具体的な情報をもらう

次に、すべきことは、しっかりと「必要な情報をもらう」ということです。

ありがちな話ですが、頼む側にとっては一度仕事を他の人に振ってしまえば自分の責任はなくなりますから、その心の余裕からか大事な情報が抜け落ちることがままあります。

そして、後になってから「頼んだことをきちんとやってくれなかった」「違っていた」とごねるものです。まずは何をして欲しいのか、具体的な情報を手に入れてから決断してもよいのではないでしょうか。

必要であれば嘘をつくことも大事

仕事などで嘘をつくことは信用の失墜につながるため、やってはならないことに数えられるでしょう。しかし、ある程度は「許される嘘」というものはあるはずです。

例えば会議などの資料を作成する作業をしているときに、「ちょっとお願い」と余計な仕事をまわされるケースがあります。

大した仕事でもなければ軽く引き受けてしまいがちですが、今すべき作業を中断することになり、さらに引き受けた仕事が案外時間のかかることかも知れません。

そんなときは、今の仕事に終わりが見えていたとしても、「ちょっと時間的に厳しいです」と言ってしまったとしても、信用を失うほどの嘘ではありません。実際に、完璧を期すためには時間的に厳しいと言えなくもないわけですから。

自分のルールをつくってしまう

断りやすい状況を作り出すにはどうしたらよいでしょうか。これは頼まれごと全般に関わることだとは思いますが、自分のスタンスというか、決めごとをつくってしまい相手に伝えてしまうわけです。

話はかわりますが、「連帯保証人になってほしい」と言われることがあります。断ることはすなわちその相手を信用していないことになりますから、なかなかうまい断り方が思いつかないものです。

こんなときは、「保証人になって大変な目にあった人が身内にいて、保証人にはならないことに決めているんです」と言えば、相手を傷つけずに断る理由になります。断りやすい方法は、きっとあるはずです。

頼まれたときに迷いが生じたときは、おおむね引き受けてしまうものです。受けた後で後悔するくらいなら、はじめから引き受けるか引き受けないかの線引きを自分の中につくってしまうことは大事なことです。

頼まれごとが多いことは、それだけ信頼されている証拠でもあります。しかし、「頼みやすい人だから」「この人は断らないから」という自分勝手な理由があることも事実です。

すべての仕事を引き受けていたら本来すべきことが疎かになってしまい、結局のところ損をするのは自分だけ。これも真実ではないでしょうか。