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三日坊主にならずに習慣を身につける3つの方法

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運動や語学の学習、資格の勉強など、何か新しく習慣を身につけるというのはとても大変なことです。




何か目標を立てたとき、達成したときの自分を思い浮かべてニンマリしながら始める新しい習慣。最初の日はモチベーションも高くこの先もずっと続けられると思うのですが、「三日坊主」という言葉もあるように、2日、3日経つとモチベーションも下がり、どんなことでも面倒で辛くなっていくもの。

「今日はいいか…」と、少しずつやらない日が増えていき、毎日の習慣とするはずが、ポツポツとやらない日が増えていきます。

ところが、習慣化を確実に行うためには初期の反復を確実に行うことが大事であるといわれています。

結局のところ、どんだけ辛くてもやり始めの頃に確実に毎日行うことが、将来的に習慣化を達成するためには最も重要であるといえます。

とはいえ、新しい習慣を確実に身につけるというのは、どちらかというと意思の強い人にとっても、非常に大変なことのようです。

では、いったいどうすれば習慣を確実に身につけることができるのか。ここでは、早い段階で確実に実践して習慣化を確実なものにするための方法をまとめます。

実践するための「時間」をつくる

まず第一に重要なことは、その習慣を実践するための時間を特別に設けることです。

どのような習慣行動であっても、あいまいに「1日一回行う」というだけではなかなか実践できないものです。

もし確実に毎日やろうとするのであれば、まずは「実践する時間」をしっかりと決めてしまう必要があります。

とはいえ、例えば毎日7時に起きている人が「これからは6時に起きて○○○をやる」と決めても、思うようにはできそうもありません。

というのも、新しい習慣というものは一度に1つまでしか身につかないからです。

もし6時に起きて何かをやろうとするのであれば、まずは「6時に起きる」という習慣を身につけるところから始めるべきです。そして毎日苦もなく6時に起きることができるようになってから、「○○○をやる」といった目的とする習慣を身につけるよう努力するのがよいでしょう。

目につく場所に「モノ」を置く

習慣にしたい行動をするために必要な「モノ」を、どこか必ず目にする場所にあらかじめ置いておくという方法です。

これは「視覚的リマインダー」と呼ぶそうです。

例えば、英語を勉強し直したいという習慣であれば、英語のテキストをいつも使うデスクの上に置くとよいですし、筋トレをするというような目標を掲げているのであれば、どこか必ず目にする場所にトレーニングのための用具を置いておきます。

目から入ってくる情報によって習慣行動を脳に思い出させて、自然と行動につなげていくというやり方です。

すでにある習慣と関連づける

視覚的リマインダーとちょっと似ていますが、要するに、すでに身についている習慣に「紐付け」をすることで、新たな行動を習慣化してしまおうという方法です。

例えば、仕事から帰ったらいつも晩酌で缶ビールを1本空ける習慣があるとします。もし毎日筋トレをする習慣を身につけたいのであれば、「ビールを飲む前に必ずスクワットを100回やる」などと自分の中で決めてしまえば、必然的に筋トレをする習慣を作ってしまうことができます。

確実に習慣を身につけるには、上に挙げた3つの方法の「合わせ技」を見つけるのもよいですね。

例えば、ベッドの横に英語のテキストを置いておき、寝る前に英語の勉強をするというやり方です。これなら、実践する「時間」をつくることになり、「視覚的リマインダー」にもなり、そして必ず行う習慣である「夜に寝る」と紐付けることにもつながります。

どのような方法を取れば効率的であるかは、習慣化したい行動の種類や、その人の普段の行動パターンによって異なります。

自分なりの方法を見つけて、とにかく初期の段階で継続することができれば、どんな行動であっても必ず習慣化できます。そうなればもう安泰です。

人間という生きものは新しい習慣は身につけにくいですが、一度身についた習慣はなかなか無くならないようにできているものですから。