文章を「プレビュー」する技術を身につけておくと、何かと便利だし効率的に仕事を進めることができます。今回は、どのようにしてプレビューするかについてまとめていきます。
プレビューとはいったい何かについて
プレビューと言えば、ウィキペディアなどでは次のようにまとめられています。
コンピュータなどにおいて、実際になんらかの出力を行う前に、出力の結果をシミュレートし、画面上で確認すること。 一度出力結果を確認して、間違いがあればそれをその場で訂正してから実際の操作を行うことで、不必要なやり直し作業を省くことができる。
(Wikipedia)
もともとは、映画や演劇などで試写したり試演することを指す言葉のようですが、ようするに、最初にザックリと内容を確認してから必要であれば詳細に処理する段取りを踏むことで、ムダを省きましょうという話。
新聞記事やネットのニュースサイト、メールマガジンなどを毎日チェックしている場合、すべての記事などを詳細に読み込むと時間がかかってしまいます。
仕事でチェックするビジネスレポートや、研究開発に携わる場合は自分の研究に関係する論文などでも、すべての文書を詳しく読んでいたらインプットの時間だけで一日が終わってしまいます。
そんなときに「プレビュー」という読解法を駆使することができれば、より効率的にインプット作業を進めることが可能になります。
プレビューとは、わずか10分の1の時間をかけて半分の内容を把握する読書法です。最初はプレビューをして、より詳しく内容を把握すべき文書だけ再び精緻に読んでいくことで、ムダな時間を省くことが可能になります。
プレビューを身につけることができれば、たとえばノンフィクションの本などを読書する場合にも活用できますね。そうすれば、これまでと比べて格段に読書量を増やすことが可能になります。
どのようにして「プレビュー」をするのか
では、「プレビュー」する方法とはいったいどのような読み方なのでしょうか。実は、プレビューは非常に簡単に実践することができます。
- 最初の2つの段落の全体を読む。
- 連続する各段階の最初の文のみ読む。
- 最後の2つの段落の全体を読む。
プレビュー読書法とは、実はこれだけです。最初の2段落を読んで、その後は各段落の最初の文だけを読んでいき、最後の2段落を読んで終えます。
誰でも簡単に実践できる読書法です。
プレビューを活用するメリット
プレビューでは、その文書の詳細な内容について、すべてが得られるわけではありません。しかし、この読書法を使うことで、本当に読むべきもの以外に時間を費やさなくてすむようになります。
プレビューは、比較的長い文章をスピーディーに全体の内容を把握することに優れた読書法です。
そのため、長い文章からなる文書が数多くあって、その中で実際に詳しく読み込む必要があるものを選別するためには、とても便利な方法です。
また、最初から詳しく内容を把握する必要があるとわかっている場合であっても、まずはじめにプレビューをして全体を見ておいてから、あらためて詳しく読んでいくことで、より効率よく読むことが可能になります。
プレビューは特別な技術や訓練が必要な読み方ではないので、誰でもすぐに実践することができます。ぜひ、今日からやってみてほしいおすすめのテクニックです。