HIV立体構造認識抗体誘導ペプチド抗原、及びその合成方法

【国際公開番号】WO2010/134305
【発行日】平成24年11月8日(2012.11.8)
【出願人】国立大学法人 東京医科歯科大学
【要約】
本発明は、変異の激しいHIVに対しても問題を生じることなく用いることができ、しかも、HIVの標的細胞への侵入機構としての中和標的の立体構造に対しての特異性や結合活性においても優れた特異性及び結合活性を有する抗体或いはワクチンの開発に有効なHIV抗体誘導ペプチド抗原、その合成方法、及び該ペプチド抗原からなるワクチン或いは該ペプチド抗原によって誘導されたHIV立体構造認識抗体、更には、該ペプチド抗原、該ワクチン或いはHIV立体構造認識抗体を有効成分とするHIV感染の予防及び/又は治療剤を提供することを目的とする。HIV粒子の膜貫通タンパク質gp41のN末端側のヘリックス領域N36ペプチドの誘導体と、3本の等価なリンカー構造を持つC3対称性を有するテンプレート化合物とを結合させて合成した、N36ペプチドの誘導体の3量体を用いることを特徴とする。

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