部分糖鎖エピトープを用いた、病原性ナイセリア属細菌感染の検出方法およびそれら細菌に対するワクチン

【国際公開番号】WO2010/134225
【発行日】平成24年11月8日(2012.11.8)
【出願人】国立大学法人鳥取大学
【要約】
本発明は、髄膜炎起炎菌が産生するLOSの全ての糖鎖構造を利用するのでなく、コア糖鎖の分岐構造に着目し、コア糖鎖の部分構造を利用した髄膜炎の診断を可能とするツールを提供することを目的とする。また、本発明は、上記の脱アシル化したLOSでは、コア糖鎖内に発現するリン酸基、アセチル基等の官能基も除去することになり、このような官能基を含んだコア糖鎖を産生する細菌を検出できないため、このような制約を受けない診断ツールを提供することも目的とする。本発明の別の目的は、脱アシル化せずにコア糖鎖の部分構造を利用した髄膜炎起炎菌に対するワクチンを提供することである。コア糖鎖を含む部分糖鎖を1種以上、例えば数種使用することにより、髄膜炎起炎菌の変異に対応した、新しい発想に基づくワクチンを開発できる。

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