メタボリックシンドロームで胆石が増える仕組みをマウスを使った実験で解明したと、東北大の山田 哲也准教授らの研究グループが発表した。
肝臓に脂肪が蓄積すると、肝臓内の一部の血流が減少して幹細胞で酸素不足となり、低酸素誘導因子「HIF-1α」が活性化する。
その結果、胆汁中への水の排出が低下することで胆汁が濃縮してしまい、胆石が増えるという。
遺伝子改変マウスを使ってHIF-1αをなくしたところ、胆石の形成が抑えられることがわかった。
また、胆石を合併している脂肪肝の患者を調べたところ、肝臓のHIF-1αが増えていることも明らかになった。
Activation of the Hypoxia Inducible Factor 1 Alpha Subunit Path
way in Steatotic Liver Contributes to Formation of Cholesterol Gallstones.