3D画像というと、映画やゲームなどでよく使われるようになりましたが、なんと3D画像の視聴は6歳未満の子供には避けるべきだとする勧告を、フランスの食品環境労働衛生安全庁が発表しています。また、13歳までは「控えめ」にすべきだという。
これは成長途中の目に及ぼす影響についての研究結果から導き出されたもので、大人の場合はすでに目の調節機能が安定しているので問題はないということらしい。
人間の目は、立体的な形状の「物」を立体的に捉えるために、対象に両方の目の焦点を合わせます。ところが、ディスプレー上の3D画像を見る場合は実際に物を見て立体を判断するときとはプロセスが異なり、両方の目はまったく別の場所にある2つの画像に同時に焦点を合わせます。そして脳が2つの画像を1つの画像として統合したときに立体として認識します。
このように、3D画像の場合は実際に物を見るときとは異なるプロセスを経て立体認識をするわけです。
子供の場合には、まだ視覚系が活発に発達している段階で、とくに6歳未満の幼児ではこうしたプロセスの違いが健康に害を及ぼす可能性があるということです。
ここ数年で流行となった3D画像ですが、まだ発達段階にある子供には見せないほうがよいかも知れませんね。
画像:Will Graham