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着衣のままレーダーで心拍数を計測、居眠り運転防止にも応用が期待

 心臓の鼓動で生じる体表の微妙な動きをレーダーで捉えて心拍数を計測するシステムを、京都大の佐藤亨教授やパナソニックが共同開発した。体に装置を着けないため高齢者や乳幼児の見守りなどに応用できる。

 パナソニックが開発したレーダーは、波長5ミリの電波を使うため衣服を通過し、服を着たまま計測できる。高感度なレーダーのため、心臓の鼓動による0.1ミリ単位の動きを捉えることが可能になった。

 計測結果には呼吸などによるノイズも含まれるが、京都大が開発した解析プログラムによって心拍の動きだけを高精度に抽出できるようになった。

 また、複数の人を同時に計測する技術も開発しており、家庭や職場での健康やストレスを測定したり、居眠り運転の防止にも応用できるという。

(via 京都大学