恋人の写真をみてドキドキしたとき脳内の2カ所が活性化してドーパミンが増えることを突き止めたと、理化学研究所ライフサイエンス技術基盤研究センターなどの研究グループが14日に発表した。熱愛状態なのか、冷めた関係なのかが分かる目安になるかも知れないという。
研究グループは、恋愛中の20~30代の女性6人と男性4人を対象に、恋人の写真と異性の友人の写真を見せたときにドーパミン量がどのように変化するかを調べる実験を行った。写真を15秒見せて15秒休むことを60回繰り返して、陽電子放射断層撮影装置(PET)で脳の画像を観察した。
その結果、友人よりも恋人の写真を見たときに大脳の前頭葉にある「内側眼窩前頭野」と「内側前頭前野」の2カ所の活動が活発化してドーパミン量が1.5~2倍に増えていた。内側眼窩前頭野では、ドキドキ度が高い「熱愛中」の人ほどドーパミン量が多い傾向があったという。
研究グループの高橋佳代研究員と水野敬上級研究員は「今後は二つの場所が働く仕組みや、親子などでも働くかどうかを研究したい」としている。
参考:神戸新聞