バイオ研究と仕事術を紹介するネットメディア 5.21 Tue

呼気に含まれる有機化合物から肺がんの有無を判定する装置

肺がん検知装置

 呼気に含まれる揮発性有機化合物(VOC)から肺がんの有無を検知する装置を産業技術総合研究所無機機能材料研究部門の研究グループが開発した。2017年の実用化を目指している。

 開発した装置では、ブタンや酢酸、アセトンなど約10種類のVOCを10億分の数個の低濃度で検知する。吸着剤で化合物を捕集して濃縮し、高感度の半導体式ガスセンサーで検知するという。

 肺がんの有無は、VOCの種類別の濃度の組み合わせから判定する。

 呼気の水素ガス濃度を利用して健康・生活習慣の状態を検知する装置についても開発しており、ほかの疾患への応用も目指しているという。

(via 日刊工業新聞